カテゴリ:+日々是読書( 14 )

わたしはカメラマンではありません。 -『然 CRUDE』 工藤規雄-

1冊の写真集と出会った。
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- わたしはカメラマンではありません。本業は広告制作のアートディレクターです。露出や色温度などの専門的な知識はそれほど無く、撮影技術もそれほどあるとは言えません。-
『然 CRUDE』 中村規雄 より引用。)


青山のI+STYLERSで、一冊の写真集を見つけた。
写真集を紹介に、書かれていたコトバに、釘付け。

「わたしはカメラマンではありません」

この写真集はアートディレクターの中村規雄さんがPrivateで撮ったスナップ写真を集めたもの。

35mmのリバーサルフィルムを使って、カメラはオートフォーカスのコンパクトカメラ、
現像はノーマルプリント、デジタル処理はいっさいなし…
デジタル写真はあまり好きじゃない…から、一切手は加えていない。

それなのに、この深みのあるカラー。
わたしが撮りたいなぁ~と、常にイメージしている感じとピッタリだった。
なので思わず購入してしまった。

わたしは『趣味』で写真を撮ってるし、決してプロとして写真家を目指そう…とか、
全く考えていない。(…むしろ、恐れ多い。)
でもたくさんの人に、自分の撮った作品?を見てもらいたいと思う。
気の向くままに、写真を撮り続けたいなぁ~。

そんなわけで、この写真集がなにやら衝撃的だった。
寝る前にまた、じっくり観察しなくっちゃなぁ~。
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by lady_penelope | 2006-06-05 02:15 | +日々是読書

THE BIG ISSUE

a0013134_21325728.jpgボスが良く買ってくる"THE BIG ISSUE"
ホームレスの方が販売しているこの雑誌。
中身の内容が濃くて、結構オモシロイ。

今回は奈良美智さんのイラストに撃たれ、
初めて自分で買ってみた。
新宿西口のおじさん。

「今日も1日良い日でね!おねーちゃん!」

オジサンの笑顔が忘れられない。
ありがとうオジサン。ちょっと癒された。

*奈良美智さんのイラストって、なんか寂しくなったときに偶然に、目の前に現れる。
数年前、NYCで一人でMOMA QNSに行った。
なんだかいろんな思いがあったときに、初めて彼の絵を目にした。
"Nobody Knows"
あのとき、日本人でもMoMAに飾られちゃうくらい、スゴイ人がいるんだ!とおもったら、
なんだか涙が出るほどカンドウした。
奈良美智さんのイラストは、なんか特別。
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by lady_penelope | 2005-12-04 21:37 | +日々是読書

La Peste -鳥インフルエンザの脅威が襲ってくる前に…-

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鳥インフルエンザの大流行がニュースで叫ばれている。
鳥インフルエンザにかかったチキンをたべちゃった人間が、感染して発症。
いま、地球上にこの鳥インフルエンザに対応できる免疫を持った人間はいないんだそうだ。
そう言われると、ものすごい恐ろしいことで、一体何百万人の人間が死ぬんだろうって思う。
何百万…いや、何千万、下手すりゃ「憶」単位かもしれない。

なんて、ものすごく恐怖に感じるのは、最近読んだカミュのペストのせいだ。

アルジェリアのある都市で発生したペストの話。
都市が隔離されるのだ。
目に見えない病魔と必死に戦う人間、けれども、終わりが見えない病魔。
戦う相手は病魔だけじゃなく、そこにある「不条理」
良くも悪くも変わっていく人間性。
読み進めるたびに「すげーこわい!!!!」のだ。

カミュの作品はたしか「異邦人」を読んだことがあったかも。
でもこの作品が、あまりにもリアルで、「異邦人」なんてもうぶっ飛んだ。
発病して死んでいく人間の姿、
変わっていく…というか、壊れていく?人間たちの姿、
現実に起きているような気がして、背中のゾクゾク感がすごかった。
感情移入して涙した部分もあった…
カミュ、すぎょい!大絶賛。小説とは思えません。
今年結構読書してますが、たぶんこの作品、一等賞です!

鳥インフルエンザといえば、この小説を思い出して、ゾクゾクする毎日。

今年の4月。今思えば、インフルエンザの残党に思い切って殺られた。
生まれて初めて救急車に乗ったり、点滴をした。あの苦しかった日々はもう絶対イヤ!

そんなわけで、毎日家に帰ったら「水」でうがいをする。
うがい薬は、風邪の予防には「殺菌」しちゃうから、かえって免疫がなくなるらしい。

鳥インフルエンザ大流行する前に、この小説読んだら、絶対「うがい」週間になるから!
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by lady_penelope | 2005-11-28 01:47 | +日々是読書

MOD EAST -モダンな建築物に目が奪われるこの頃-

モッドイースト
コモエスタ八重樫 伊藤 慎一 / TOTO出版 ISBN : 4887062354

やっと、やっと思い焦がれていた写真集を手に入れました。
いきつけのBook 1st新宿LUMINE1店にて。
いつだろう、かなり前に建築コーナーで発見して依頼、
「欲しい、欲しい」と恋焦がれていた本(笑)
じゃ、さっさと買えよ!ってつっこまれそうなんだけど、手に入れるまでの過程も大事にしたかったのよぉ〜。だって余裕を持ちながら、コーヒー片手に
ふふんふん♪と鼻歌でも歌いながら、ページをめくりたい写真集だったんだもん。

まぁ、イイワケはココまでにして。

近頃、写真を始めてから?かなぁ。
銀座・丸の内界隈を闊歩するようになり、究極にわたしの目に飛び込んでくるのが、60〜80年代に建てられたような建築物。
いわゆる「ビルヂング」って、「チ」に「゛」ついちゃうようなビルが大好物。
そこから始まって、いまはビルだけじゃなく、
いわゆる「純喫茶」を筆頭に「学校」「民家」「インテリア」たまりません…。

もともとビルフェチなワタシ。
小さい頃から眺めている新宿西口の高層ビル街がきっとそうさせたんだと思う。

丸の内界隈のビルたちは新宿のビルたちと違ってオシャレ。
壁面の装飾、コンクリート、階段、色の配色…すべてがオシャレ。
そこにまた「歴史」が加わって、何とも言えない魅力を醸し出してる。

MOD EASTはたぶん日本がイチバン熱かった時代にどんどん
建築されていったビルや学校、その他建築物たちの写真集。

たぶんそのころに育った人間たちは、建築されていくビルたちをみて、
明るい未来を思い描いていたのだろうなぁ。

コモエスタ八重樫さんの文章と、伊藤愼一さんの写真で構成されています。
伊藤さんの写真は、スバラシイのです。
建築物が生き生きとしている。
あぁ、こんな感じに撮れるんだぁ〜!って、目から鱗。

そしてなんとコモエスタさんのCDまでついてくる!
このCDを聴きながら、写真集をめくりませう。

そんなわけで、ワタシはこの本を手に入れてからもしばらく見ず、
ゆっくりできた今日一日に、ページを開いたのでした。
う〜ん。有意義!丸の内闊歩するときは、MOD EASTで行こう!
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by lady_penelope | 2005-11-28 01:12 | +日々是読書

I still haven't found what I'm looking for -「あしたはうんと遠くへいこう」を読む。-

あしたはうんと遠くへいこう
角田 光代 / 角川書店 ISBN : 4043726031


本屋に行くと角田光代さんの本がダダーっと並んでいる。
前々から気にしてはいたのだけど、読む気にならなかった。
恋愛小説とかって、なんかイタイ感じがして。

んぢゃ、なんでこの本買っちゃったかっていえば、
U2の"I still haven't found what I'm looking for"という曲が
タイトルになっている章があったから。

主人公の17歳から32歳くらいまでの恋愛遍歴が主題になっているお話。

U2の部分は、突如としてアイルランドに旅立つお話だった(笑)

でもタイトルどおりな展開だったなぁ。
思わず何度もこの章を読みながら、曲を聴いちゃったりして。

小説だったから?ものすごい早さで読んじゃったけど、
読み終わった感想として、主人公は恋愛に関してはコト成長せず…
結局おなじ失敗を繰り返しているように感じた。
でもきっと、それがゲンジツなのかなぁ〜。

どんなに傷ついても、
頭で理解していても、
同じコトを繰り返してしまうのが、
人間の感情なのかな。

ちとリアル感はありました。

各章のタイトルがすべて「曲名」になってます。
登場するバンドや曲も結構懐かしい感じです。
クロスオーバーさせて読んでみたりするのもオモシロイかもしれません。

角田光代さん、エッセイとか結構話題なので、
次もなんか読んでみようかな。
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by lady_penelope | 2005-08-20 01:21 | +日々是読書

「象の消滅」短編選集 - 音楽を聴くように… -

「象の消滅」 短篇選集 1980-1991村上 春樹 / 新潮社/ISBN : 4103534168


ここのところ、読書紹介が少なかったですねぇ。
いつか読んだ本まとめとかな…

さて、最近写真関係の本ばかり読んでいたので、
ここらで買っておいた村上春樹をどかっと読み倒す。
そのうちの一つ。

テンポ良く読めました。
17編の短編集。17曲のオムニバスを聴いているように、
気分良く読めました。

中盤以降、やはり村上春樹色。
ちょっと重いのがあったりします。
んでも、短編なので、やっぱりスラスラ〜と読めます。

お気に入りは以下。

「パン屋再襲撃」

はちゃめちゃなところがイイ。
妻の行動が…。
マクドナルド…。

「カンガルー通信」

今回一番おきにいり!
テンポが良すぎて笑ってしまった。
ほんとにこんな人いたら、ストーカーだよ…と
つっこみを入れたくなるけれど…。

ま、私の好きな、カンガルーってところもミソ。

「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」

あ、わたしもこんなこと、考えたことある!
…と、思わせる。
タイミングって、大切。
それ以前に、この長い題名がスキ。

「ファミリー・アフェア」

嫁にいく妹と、その兄のお話。
なんだかやるせない。

「窓」

お手紙のやりとりがお話に出てくるので、
わたしのツボです。
ラストがスキです。

あとは「踊る小人」「中国行きのスロウボート」
「TVピープル」もオモシロイです。

それにしても、たぶんわたしは、
作者の意図を理解して読んでないなぁ〜。
私なりの勝手な解釈のうちに終わってる気がする。

読書ってそんなもんかなぁ…。
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by lady_penelope | 2005-07-20 02:16 | +日々是読書

え?往復で読破? -神の子どもたちはみな踊る-

オフィスが移転して、通勤に約1時間半かかる。
わざと長い道のりを選択した私も私ですが・・・
同じ都内とはいえ、まーびっくりです。

ちかごろ、カメラにはまってからちょっと離れていた
村上春樹さんの本。

買っても読んでなかったので、おもむろに手に取った
「神の子どもたちはみな踊る」を通勤時間のお供に。
そしたら、なんと1日で読んでしまった!
しかも電車の中だけで・・・。
う〜ん。

なぜかといえば、このお話、とてもリズムがよかったのです。
すべてのお話(短編6話)に共通するのが阪神大震災なのですが、
地震が起きた場所のお話ではないのです。

村上春樹さんの小説といえば、心に闇を抱えた人間が多く出てきます。
地震をキッカケとして、その闇がいろいろなカタチで露呈するのですが、
なんだか暗いキモチに陥りがちなお話・・・ではなく、
ちょっといつもとは違った感じ。

お決まりの三角関係も登場しますが、
読んだ後に少しだけ希望のようなものを感じました。
めずらしいなぁ。
結構私は好きな作品です。ぜひ!

神の子どもたちはみな踊る
村上 春樹 / 新潮社 ISBN : 4101001502
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by lady_penelope | 2005-05-26 01:57 | +日々是読書

Wolfgang Tillmans / Photobook S.

a0013134_2465242.jpgボストン美術館を訪れた時、
Wolfgang Tillmansの作品にはじめて
出会った。

いわゆるモノが『生きている』ように
見える写真を前に驚いたあの感覚、
今でも覚えてる。

ポートレートも結構衝撃的で、ゲイや
兵士、いまどきの若者たちの
『生きてる!』感が伝わってくる・・・
そんな作品だった。

帰国後しばらくして、
ヴォルフガング・ティルマンス展
日本でも開かれたことを知って、
ちょっとショック。見逃したからです( ;谷)
昨日LUMINEの10%OFFだったので、
つい買ってしまったのですが、
もう何度も読み返してしまいました。
こんな動きのある写真って絶対撮れない・・・


a0013134_2471463.jpgちなみにこの写真にあるPostcardsは
ボストン美術館の個展で購入したもの。
お気に入りは、ジーンズが階段の手すりに掛かってる写真。
リンゴの写真は、りんごが日本製だったようで、ステッカーに
「せかい」とか書いてあります。

彼がコンコルドを撮った写真集も出ています。
ポートレートと比較すると、
意外なのかもしれませんが、必見の価値ありです。
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by lady_penelope | 2005-05-15 03:08 | +日々是読書

UNTITLED FILM STILLS/CINDY SHERMAN

a0013134_2123826.jpgUNTITLED FILM STILLS
CINDY SHERMANをご存じですか?
アメリカの女性フォトグラファーです。

今年の冬、MOMAを訪れた時、彼女の写真を見て
ちょっと衝撃を受けたのです。
UNTITLED FILM STILLSの作品が
いくつか展示されていたのですが、
その一枚だけで、
「なにかドラマがあるような気がする」のです。
女性の目線ね。意味ありげなの。


それで、その後MOMAのガイド見てびっくり。
この作品は彼女自身が女優を演じている・・・ということ。

つまり写真に写っている女性はCINDY SHERMANそのものなんです。

どひゃー。すげー。

えらく感銘を受けました。

ストーリーがありげだ・・・と感じたのは、
この写真は映画のワンシーンを”なりきり”で表現してるせいかも
しれません。それにしたって、スゴイ迫力。


で、先日。
会社の引越をしているときに、本の整理をしていた時に
この写真集を見つけました。
たまたまムカツク事件があって、ぶーたれたら、
「持って行ってもいいよ」
・・・というお許しがでたので、いただきです。おほほー。
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by lady_penelope | 2005-05-14 02:34 | +日々是読書

パークライフ -ふむぅ。-

パーク・ライフ吉田 修一 / 文芸春秋 ISBN : 4167665034

ジャケ買いならぬ、カバー買い。
まえからとっても気になっていた小説。
あっというまに読み終わってしまいました。
それくらいテンポがいいんですかね。

お話は日比谷公園が舞台です。
あぁ、公園って、いろんな心を持った人が集まっている場所だなぁと実感。
話に出てくるスタバ女や気球を上げるおじさん。
ほんとうにそこに存在していそうな気がします。
いろんな人の、さまざまな思いが一番交差する場所だからこそ、
『パークライフ』なのかな。

ライフゆえにお話自体はものすごく淡々と終わっちゃうんだけども・・・

もうひとつ別のお話で『flower』というお話がありました。
こちらもなんとなくリアル。
というか、決して後味は良くないんだけど、
現代人の人間関係って・・・と思わず考えてしまう。
なにやら賛否両論あるみたいですが、ワタシはこの話、好きですね。
好きというか・・・背中がゾクゾクします。変です。

ま、芥川賞ってこんなかんじなんだ?と思ってしまった。
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by lady_penelope | 2005-03-01 00:53 | +日々是読書


写真も文章も感覚最優先。


by lady_penelope

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